OpenAI Decisions APIを業務で試す。質問・選択肢・人の確認を分ける手順
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AIに文章を書かせる前に、判断だけを切り出す方法があります。OpenAIのDecisions APIは、テキスト・画像・JSONを決めた質問で評価し、確率、選択肢、スコアの形で返します。業務へ入れるときは、質問、許可する答え、人が確認する条件を分けると安全に試せます。
公式ドキュメントでは、Decisions APIはResponses APIより速い判断処理を目的にし、現在はgpt-6-lunaを使うと説明されています。自由な文章を生成するための機能ではありません。部署の振り分け、優先度の判定、確認対象の抽出のように、答えの範囲を先に決められる仕事へ向きます。
最初に、判断を一つだけ選びます。例えば問い合わせを「予約」「料金」「その他」に分ける、資料を「確認不要」「担当者確認」「責任者確認」に分ける、といった作業です。答えを増やしすぎると評価がぶれるので、現場で使う選択肢だけに絞ります。
次に、質問文を一文で書きます。「この問い合わせは予約に関するものか」「この内容は公開前に人の確認が必要か」のように、何を見て何を決めるかを明確にします。質問ごとに名前を付け、同じ入力で何度試しても結果を比べられる形にします。
APIの答えを、そのまま外部操作へつなげません。確率やスコアが一定以下なら保留にする、選択肢が「責任者確認」なら人のキューへ送る、といった中間段階を置きます。担当者が判断を覆したときは、入力と理由を残して、質問や選択肢を見直します。
評価は正解率だけでなく、見逃しと過剰な引き継ぎを分けて測ります。十〜二十件の過去データを使い、人が付けた正解とAPIの答えを並べます。間違えると困るケースを先に集めておくと、実運用へ進む前に止めどころが分かります。
Decisions APIは、業務の判断を小さく切り出す道具です。人の仕事を丸ごと置き換えるものではありません。質問と選択肢を固定し、低い確信度を人へ返す。まず一つの振り分けで試し、ログを見てから範囲を広げます。
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著者: 松井 勇樹