AIモデル・生成AIの選び方

Claude Sonnet 5の更新から学ぶ。AIエージェント初心者のモデル選び4項目

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新しいAIモデルが発表されると、すぐに乗り換えたくなります。AIエージェント初心者が最初に見るべきなのは、モデル名やベンチマークの順位ではありません。どの仕事を、どの道具で、どこまで任せるのかを決め、その仕事を安全に終えられるかを確かめることです。

Anthropicは2026年6月30日、Claude Sonnet 5を発表しました。公式発表では、ブラウザやターミナルなどのツールを使い、計画を立てて動く、これまでで最もエージェント性の高いSonnetモデルと説明されています。Sonnet 4.6と比べて、推論、ツール利用、コーディング、知識作業の改善が案内され、Opus 4.8に近い性能をより低い価格で目指したモデルと位置づけられています。

同じ公式ページは8月10日に価格を更新し、導入価格として示していた入力100万トークンあたり2ドル、出力100万トークンあたり10ドルを恒久価格にすると追記しました。公式ページでは、すべてのプランで利用可能と案内されていますが、実際のアカウントや地域で表示されるモデル、利用上限は契約条件を確認してください。

初心者がモデルを選ぶ4項目

一つ目は、仕事の最後までを定義することです。「調べて」ではなく、資料を読む、候補を三つに絞る、根拠を添えて下書きを作る、担当者へ確認を返す、というように完了条件を書きます。最後の公開や送信までを最初から任せる必要はありません。

二つ目は、使える道具を限定することです。ブラウザ、ファイル、ターミナルをすべて開くのではなく、テスト用の資料と一つの読み取り専用の道具から始めます。顧客情報、決済、削除、公開、権限変更は対象外にし、必要になったときだけ人の承認を挟んで範囲を見直します。

三つ目は、止める条件を先に書くことです。画面が予定と違う、入力先や金額が変わった、ログインを求められた、根拠のリンクが確認できない。このどれかで停止し、操作履歴と未完了の作業を人へ戻します。Sonnet 5の公式安全評価でも、前世代より望ましくない行動が少ない一方、モデルだけで安全が保証されるとは説明されていません。

四つ目は、同じ仕事を少数件で測ることです。10件程度で、完了時間、修正回数、確認漏れ、停止回数を記録します。速くなっても修正が増えるなら、モデルを替える前に指示、入力、確認者を見直します。公式発表の評価結果は参考情報であり、自社の仕事の合格を保証するものではありません。

AIエージェントの導入は、高性能なモデルを選ぶことから始まりません。対象業務、道具、停止条件、評価方法を小さく決め、結果を確認してから任せる範囲を広げることが出発点です。

AIエージェント初心者向けに、モデル比較と安全な試行条件を業務に合わせて整理したい方は、COZITOへご相談ください。

出典・参考資料

著者: 松井 勇樹